リスボンで探し歩いてようやくたどりついたタコ料理の話
ポルトガルのお料理はシンプルな物が多い印象です。
グリルしたイワシにオリーブオイルかけた物とかよく聞きます。
イギリスから始めた旅の二週間目、イギリスではビールを飲みたいのとお値段の都合で、パブご飯(ステーキ、エールパイなど)を食べ、リスボンでもスペアリブのグリル、ステーキ、イワシのグリル(イワシはお魚ですが中々脂っこいですね)等食べ歩いた結果、磁石が北を指す様に、私の心はタコを求める様になりました。
それでタコの美味しい料理を出してくれたとブログなどで書かれてる店に行っては、茹でたタコにオリーブオイルをかけた料理はあるか?とポルトガル語まで勉強して聞いて回るのですが、時期があるのか、無いと言われる事が多く。確かにブログで紹介されていた店に行くのですが、こんなシンプルな料理なのにありません。
そして街をウロウロしている間に、すっかりお腹もペコペコで、もうここでいっかと入ったマデイラ料理のお店で、(多分マデイラ島の郷土料理を食べるべきだったのでしょうが、どうしてもタコへの執念を捨てられず)優しいおじさんのウエイターさんにタコの料理を作れるか尋ねたところ、「厨房に聞いてきてやる」と言ってくださり、待つ事数分、ok の返事を下さいました。
Restaurante Típico Ilha Da Madeira
タコなんて、日本でも別に張り切って食べた事ないし、せいぜい安いお寿司の上にのっかってるちょっと硬くて冷えたやつしか食べた事ありません。たこ焼きにタコじゃなくてこんにゃくが入ってても気づかないかもしれないくらいタコへの未練のない人生だったのに、なんでここでこんなにタコが欲しくなったのかは分かりませんが、優しい夫に感謝です。付き合ってもらって本当に良かった。
飲み物
スープ
メインのタコ
今までのタコへの思いを覆されました。食べててこんなに楽しいタコと出会ったのは初めてです。柔らかくて、ジューシーで半端ない量のオリーブオイルがかかってます。でもオリーブオイルの質がいいのか、イワシやステーキやらを食べた後の様な重さが全然ないんです。オリーブオイルにまみれたタコエキスにまみれたジャガイモの美味しい事、、、。思い出してもよだれが出そうです。
親切で感じの良いウエイターさんにも感謝です。
因みに後でちょっと気になり、本来マデイラ料理なら何を食べるべきだったのかと考えました。ビジネスマンの様な方がたくさん食事されてましたが、串に刺さったダイナミックな肉塊を食べておられました。
次回はマデイラ料理を食べてみたいです。